Drape家具シリーズはいかにしてつくられたか① ありそうでなかったサイズの家具が生まれるまで編

いよいよle mumのオリジナル家具、Drapeシリーズが発売になりました。

Drapeシリーズは「サイズ」「デザイン」「品質」にこだわったシリーズです。

ブランドが立ち上がるきっかけにもなった思い入れのある国産家具シリーズが完成しました。

やっと皆様にお届けできることを心から嬉しく思っています。

 

これから3回に分けて、Drapeシリーズの魅力をお話ししていく予定です。

商品ページには書ききれなかった色々な秘密をお話していきますので、どうぞお楽しみに。

今回はDrapeシリーズの「サイズ」のお話をします。

 

皆様は

あと少しお部屋を広く使えれば、ソファが置けるのに・・・。

ベッドサイドにランプを置きたいけれど、サイドテーブルを置くスペースがないな・・・。

と思ったことはありませんか。

 

住む人の人数やライフスタイルは様々なのに、一般的な家具のサイズは収納されるものや、材料のロスを考えて、ある程度決まってしまっています。

それは、すべての人、特にコンパクトなお部屋に住む人にとって最適な大きさとは限りません。

 

le mumのコンパクトなドレッサーデスクやサイドテーブル、ちょっとスリムなAVボードは、このような生活体験から生まれました。


 

 

 

 

 

ワイド60cmのドレッサーデスク。

メイクするには十分な大きさです。

ノートパソコンでの軽作業も可能。作業終了後は引き出しにしまえばドレッサーと兼用にもできます。

 

 

 

奥行400mmとちょっとスリムなAVボード。

家庭用のテレビもブルーレイもコンパクトになっているので、本格的な機器を持っていない限り

十分な奥行です。

奥行が5cm少ないだけで、お部屋の使い勝手が変わってきますね。

実際にDrapeシリーズのサイズが決定されるまでには3つのプロセスがありました。

 

はじめに働く女性が住んでいる7から10畳の実際の間取りを収集。

いろいろな間取りがありますが、実際の家具の置き方はある程度限られています。

そこから必要なサイズかつ置けるサイズを導きました。

まず3Dデータ上で、複数のレイアウト、角度から検討していきます。

 

ある程度サイズを決定したら、次は模型をつくって確認。

今回は3Dプリンターで1/10模型をつくりました。

7~10畳の部屋の模型も作り、出来上がった家具を収めていきます。

CGシミュレーションでもサイズ感はわかりますが、こうして立体にして見ることで、わかることもたくさんあります。

特に全体の物量感は立体になったほうが掴みやすいのです。



写真は8畳のお部屋の模型です。

 

3Dプリンターで細かいデザインを表現するのは難しいのですが、ちゃんと脚のデザインも再現されています。

(こちらは試作段階ですので製品版とは少し、サイズやデザインが変わっています。)

 

こうしてみると8畳でもソファとデスク両方おけることがわかりますね。




こちらの写真はローテーブルと小物の模型。

オリジナルの家具だけだと空間トータルの物量感が出ないため、ベッドやフロアライト、電化製品なども作りました。

家具の引き出しはちゃんと開けられるんですよ。

ちゃんと模型のリモコンが入っています。妙にディテールをつくりこんでいるのは担当者のこだわりです。なかなかリアルな仕上がりです・・・!





つぎはいよいよ試作をつくります。

実際に製品を作ってみて、仕様に無理がないか。

使い勝手に問題がないか検証します。

何度か修正を繰り返したのち・・・

最後に大事な強度試験を経てサイズ決定!となります。

 

こんな風にありそうでなかったコンパクトサイズの家具が誕生しました。

ぜひwebショップでご覧になってみてくださいね。

 

次回はdrapeシリーズのデザインについてお話ししようと思います。